放課後等デイサービスとは?仕組み・対象・費用をわかりやすく解説
放課後等デイサービスの仕組み・対象年齢・利用条件・費用について、初めての方にもわかりやすく解説します。お子さまの療育をお考えの保護者さまへ。
最終更新:2026年04月13日

放課後等デイサービス(放デイ)は、障がいや発達特性のあるお子さまが放課後・長期休暇に通える福祉サービスです。受給者証があればご利用いただけます(診断名がなくても交付されるケースがあります)。多くのご家庭で自己負担は月額4,600円以内。静岡市内にも多数の事業所があり、お子さまに合った支援を選べます。
放課後等デイサービスとは
放課後等デイサービス(通称「放デイ」)は、障がいのあるお子さまや発達に特性のあるお子さまが、放課後や長期休暇中に通うことができる福祉サービスです。2012年の児童福祉法改正により制度化され、それまで障がい種別ごとに分かれていた通所支援が一元化されました。
制度開始以降、利用者数は急増しています。厚生労働省のデータによると、事業所数は全国で約2万か所を超え、利用児童数も30万人以上に達しています。それだけ多くのご家庭がこの制度を活用している証拠です。
放デイの目的と役割
放デイは単なる預かりの場ではなく、一人ひとりの発達段階や特性に合わせた療育(発達支援)を行うことが大きな特徴です。学習支援、社会性トレーニング、運動プログラムなど、事業所ごとにさまざまなアプローチがあります。
私たちの現場で9年間支援してきた経験から言えることは、放デイは「困りごとを直す場所」ではなく「お子さまが安心して自分のペースで成長できる場所」だということです。iHomeでは、この考え方を「ちょうどいい支援」と呼んでいます。
放デイと学童保育の違い
「放課後に通う場所」という点では学童保育と似ていますが、目的や内容は大きく異なります。
比較項目 | 放課後等デイサービス | 学童保育(放課後児童クラブ) |
|---|---|---|
目的 | 療育・発達支援 | 生活の場の提供・見守り |
対象 | 受給者証を持つ小1〜高3 | 主に小1〜小6 |
個別支援計画 | あり(法的義務) | なし |
専門スタッフ | 児童発達支援管理責任者・保育士等が配置 | 放課後児童支援員 |
利用料の仕組み | 障害児通所給付(1割負担+上限額あり) | 月額数千円〜1万円程度 |
送迎 | 多くの事業所で実施 | 基本なし |
学童保育との併用も可能です。曜日によって使い分けているご家庭もいらっしゃいます。
対象となるお子さま
放課後等デイサービスの対象は、原則として以下の条件を満たすお子さまです。
- 年齢:小学1年生〜高校3年生(6歳〜18歳)
- 要件:障害児通所受給者証を持っていること
ここで重要なのは、診断名がなくても受給者証が交付されるケースがあるということです。受給者証はお住まいの市区町村で申請でき、申請時に医師の意見書等が必要になる場合があります。「発達が気になる」「集団生活が苦手」といった段階でも、まずはお住まいの窓口や事業所に相談してみることをおすすめします。
対象となる障がい・特性の例
区分 | 具体例 |
|---|---|
発達障がい | ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD、学習障がい(LD)など |
知的障がい | 療育手帳の有無にかかわらず相談可能 |
身体障がい | 肢体不自由、視覚・聴覚障がいなど |
その他 | グレーゾーン、不登校傾向のお子さまなど |
よくある誤解:「障害が重くないと使えない」?
「うちの子は障害が軽いから対象外では?」というご質問をよくいただきます。実際には、診断名がつかない「グレーゾーン」のお子さまでも受給者証が交付されるケースは多くあります。iHomeでも、診断名のないお子さまが全体の約3割を占めています。大切なのは「お子さまが支援を必要としているかどうか」です。
放課後等デイサービスで受けられる支援内容
事業所によって特色は異なりますが、一般的には以下のような支援が行われています。
- 個別支援:お子さま一人ひとりの課題に合わせたプログラム
- 集団活動:ソーシャルスキルトレーニング(SST)やグループワーク
- 学習支援:宿題のサポートや基礎学力の定着
- 運動・感覚統合:体幹トレーニング、微細運動など
- 生活スキル:身だしなみ、片付け、調理体験など
- 送迎サービス:学校やご自宅への送迎(多くの事業所で実施)
iHomeの「ちょうどいい支援」とは
iHomeでは、「できないことを訓練する」のではなく、「得意なことを伸ばしながら、苦手なことには無理のない範囲で向き合う」というスタンスを大切にしています。たとえば、集団活動が苦手なお子さまには、まず少人数の活動から始め、本人のペースで参加範囲を広げていきます。
現場で9年間支援を続けてきた経験から、「その子にとってちょうどいいステップ」を見極めることが、長期的な成長につながると確信しています。
利用にかかる費用
放課後等デイサービスは障害児通所給付の対象となるため、利用者の自己負担は原則1割です。さらに、世帯所得に応じた月額上限額が設定されているため、利用回数が多くても一定額以上の負担は発生しません。
世帯区分 | 月額上限額 |
|---|---|
生活保護・低所得世帯 | 0円 |
一般世帯(年収約890万円未満) | 4,600円 |
一般世帯(年収約890万円以上) | 37,200円 |
多くのご家庭では、月額4,600円以内で週2〜5日の利用が可能です。詳しい費用については費用についての記事でも解説しています。
利用開始までの流れ(簡易版)
放課後等デイサービスの利用を開始するまでの大まかな流れは以下のとおりです。
- 相談:市区町村の窓口や事業所に相談する
- 見学・体験:気になる事業所を見学し、お子さまとの相性を確認する
- 受給者証の申請:必要書類を準備して窓口に提出する
- 受給者証の交付:審査後、受給者証が届く(静岡市の場合:約2〜4週間)
- 契約・利用開始:事業所と契約し、利用をスタートする
受給者証の申請手続きについては、受給者証の取り方ガイドで詳しくまとめています。
静岡市での相談窓口
静岡市にお住まいの方は、以下の窓口で放課後等デイサービスに関する相談ができます。
- 葵区 障害者支援課:TEL 054-221-1589
- 駿河区 障害者支援課:TEL 054-287-8690
- 清水区 障害者支援課:TEL 054-354-2106
静岡市内には多数の放課後等デイサービス事業所があります。事業所ごとに支援内容や特色が異なりますので、複数の事業所を見学して比較することをおすすめします。
iHomeは静岡市葵区古庄六丁目に位置していく予定です。基本は保護者さまによる送迎をお願いしておりますが、ご希望に応じて対応可能な範囲で送迎については、ご家庭の状況を踏まえて個別にご相談を承る予定です(対応エリア等には条件があります)。まずはiHomeのトップページで施設の雰囲気をご覧ください。
まとめ:まずは相談から
放課後等デイサービスは、お子さまの成長と安心のための大切な支援の場です。「障害が重くないと使えない」という誤解から利用をためらう方もいらっしゃいますが、グレーゾーンのお子さまでも受給者証が取得できるケースは多くあります。
「うちの子に合うかな?」と少しでも気になった方は、まずは見学やご相談から始めてみませんか。iHomeでは、開所後は、受給者証の取得方法から支援内容まで、丁寧にご案内していく方針です。
iHome 児童発達支援管理責任者(支援経験9年)
放課後等デイサービスの現場で9年間、お子さまの支援に携わってきました。この記事は、現場での実体験と最新の制度情報に基づいて内容を監修しています。



