iHome 放課後等デイサービス
コラム一覧に戻る学校・就学

高校生が放課後等デイサービスを利用するメリットと就労への準備

高校生(15〜18歳)が放課後等デイサービスを利用するメリット、就労準備支援の内容、卒業後の就労移行支援との違いをわかりやすく解説します。

最終更新:2026年04月13

高校生が放課後等デイサービスを利用するメリットと就労への準備

高校生の放課後等デイサービス利用は、就労・社会参加への移行準備として非常に効果的です。18歳まで利用可能で、生活スキル・コミュニケーション・職業準備スキルを身につけながら、本人のペースで社会への一歩を踏み出すことができます。

高校生の放デイ利用の現状

放課後等デイサービスは6〜18歳が対象ですが、実際には小学生の利用者が最も多く、高校生になると利用をやめるケースもあります。しかし、高校生だからこそ受けてほしい支援があります。

特に特別支援学校高等部に通うお子さまにとって、卒業後の社会参加を見据えた「移行支援」は非常に重要です。在学中から放デイで就労準備を積んでおくことで、卒業後の就労移行支援サービスへのつなぎもスムーズになります。

高校生が放デイで受けられる支援

生活スキルの向上

  • 調理・洗濯・掃除などの日常生活動作
  • 金銭管理の基礎(お釣りの計算・買い物実習)
  • 公共交通機関の利用練習
  • スケジュール管理・時間感覚の育成

就労準備スキルの習得

  • 報告・連絡・相談(ほうれんそう)の練習
  • 作業への集中・持続力の向上
  • 指示の聞き方・優先順位のつけ方
  • 軽作業体験(封入・ラベル貼り・箱折りなど)

コミュニケーションと社会性

  • SST(ソーシャルスキルトレーニング)の継続
  • グループ活動での役割分担・協力
  • 自己開示と断る練習(アサーション)

卒業後の支援につなぐ「移行支援」

特別支援学校・高校を卒業した後も障がいのある方が利用できる福祉サービスがあります。主なものを紹介します。

サービス名

目的

対象

就労移行支援

一般就労への準備・職業訓練

65歳未満(主に18〜64歳)

就労継続支援A型

雇用契約に基づく就労支援

就労経験のある障がい者

就労継続支援B型

雇用契約なしの就労活動支援

A型が困難な方

生活介護

日中活動・生活支援

常時介護が必要な方

iHomeでは、高校卒業後の進路に悩むご家族からの相談も多くいただいています。在学中から情報収集を始め、本人の希望と特性に合った進路選択ができるよう一緒に考えていきます。

高校生が放デイを続けることへの誤解

「高校生にもなって放デイに通うのは恥ずかしい」「もう十分でしょ」という声を耳にすることがあります。しかし18歳までは受給者証の対象であり、特に高校卒業後の社会参加・就労を見据えた準備期間として、高校生の放デイ利用は非常に重要です。

実際に、特別支援学校高等部の生徒が放デイで就労準備スキルを積んだ結果、卒業後に一般就労(アルバイト・障がい者雇用)につながったケースを多く見てきました。放デイでの積み重ねは着実に「次のステップ」につながります。

静岡市での高校生向け放デイの利用状況

静岡市では特別支援学校高等部(静岡北特支・静岡視覚特支等)に通う生徒の多くが放デイを利用しています。高校は下校時間が遅め(15〜17時台)のため、放デイの利用は主に長期休暇(夏休み・冬休み・春休み)が中心となるご家庭も多くあります。

  • 夏休み・冬休み中の毎日利用:生活リズムの維持・日中の充実した活動の場として活用
  • 放課後の週1〜2回利用:学校の授業後にSSTや就労準備のプログラムに参加

就労移行支援との違い・つなぎ方

高校卒業後に利用できる「就労移行支援」と放課後等デイサービスの違いを整理します。

比較項目

放課後等デイサービス

就労移行支援

対象年齢

6〜18歳

原則65歳未満(主に18〜65歳)

目的

療育・生活スキル・社会性の育成

一般就労に向けた職業訓練・実習

利用期間

受給者証の期限まで

原則2年間(延長あり)

就労実習

施設内での軽作業体験が中心

企業実習・職場見学を含む本格的な訓練

高校在学中に放デイで基礎的なスキルを積み、卒業後に就労移行支援を利用することで、スムーズな就労につながるケースが多いです。iHomeでは在学中から卒業後の進路情報を提供し、移行支援のサポートも行っていく予定です。

まとめ

高校生だからこそ受けてほしい放デイの支援があります。生活スキル・就労準備・コミュニケーションを高校在学中から積み上げることで、卒業後の社会参加がよりスムーズになります。静岡市葵区のiHomeでは、高校生のお子さまの利用も積極的に受け付けています。進路のご相談もお気軽にどうぞ。

高校生が放デイで行う就労準備の具体例

iHomeで高校生が取り組む就労準備プログラムの具体的な内容をご紹介します。「卒業後の就労が不安」という保護者さまに特に読んでいただきたい内容です。

  • 軽作業体験:封入・ラベル貼り・仕分けなど、実際の職場で行われる作業に近い体験を積みます。「20分間集中して作業できる」ことを目標に、徐々に時間を延ばしていきます。
  • 挨拶・報告の練習:「おはようございます」「終わりました」「手が空きました」など、職場でのコミュニケーションの基本をロールプレイで繰り返し練習します。
  • タイムカード感覚の導入:来所時・退所時に「出勤・退勤の記録」を自分でつける習慣を作ります。時間管理の意識を日常化します。
  • 「困ったときの伝え方」の練習:仕事中に分からないことがあったとき、黙ってしまわずに「○○はどうすればいいですか?」と聞けるスキルを身につけます。
  • 通所ルートの確認・自立移動の練習:高校生以上のお子さまには、段階的に自力通所(バス・電車・自転車)を練習することも支援の一環です。

特別支援学校高等部の保護者が知っておきたい卒業後の選択肢

特別支援学校高等部卒業後の主な進路について、静岡市内の状況も交えてご説明します。

進路の種類

内容

向いているケース

一般就労(障がい者雇用)

企業の障がい者雇用枠でのアルバイト・正社員

軽度〜中程度・コミュニケーション基礎ができている方

就労移行支援(2年間)

就職を目標に職業訓練・実習を行うサービス

一般就労を目指しているが、もう少し準備が必要な方

就労継続支援A型

最低賃金が保障された雇用契約型の就労支援

一定の就労能力があるが一般就労は難しい方

就労継続支援B型

雇用契約なしでの就労活動・工賃制

体調・ペースに配慮が必要な方

生活介護・日中活動

日中の生活支援・活動の場

常時介護が必要・就労より生活支援が優先な方

静岡市内には各種の就労支援事業所があります。iHomeでは、開所後は卒業後の進路情報の収集・比較を保護者さまと一緒に進めるサポートをしていく方針です。「まだ先の話だから」と後回しにせず、高校1年生の段階から情報収集を始めることをおすすめします。

高校生が放デイを続けるための環境づくり

「高校生になると本人が放デイに行きたがらなくなった」という相談を受けることがあります。本人の意向を尊重しながら、放デイ利用を継続するためのポイントです。

  • 本人が「行く意味」を感じられるプログラムを選ぶ:「楽しい・役に立つ」と感じられる活動(料理・パソコン・スポーツなど)が入っている事業所を選びましょう。
  • 「行くか行かないか」を本人に選択させる:強制すると抵抗感が増します。「今日どうする?」と本人に選択権を持たせながら、欠席が続かないようにします。
  • 同年代の仲間がいる事業所を選ぶ:高校生が多く通う事業所では、同じ悩みを持つ仲間との交流が生まれ、居場所感が高まります。
iHome
監修

iHome 児童発達支援管理責任者(支援経験9年)

放課後等デイサービスの現場で9年間、お子さまの支援に携わってきました。この記事は、現場での実体験と最新の制度情報に基づいて内容を監修しています。

お子さまのことで、
気になることはありませんか?

相談無料 / 見学無料 / 診断前でもOK / 24時間受付

LINEで相談してみる

しつこい営業は一切ありません

この記事をシェア:LINEX

前後の記事

関連記事