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学習障がい(LD・SLD)のお子さまへの支援方法と放課後等デイの活用

LD(学習障がい・限局性学習症)のお子さまへの支援方法を解説。読み書き・計算の困難に対するアプローチと、放課後等デイサービスでの支援内容、保護者が知っておくべきことを紹介。

最終更新:2026年04月13

学習障がい(LD・SLD)のお子さまへの支援方法と放課後等デイの活用

LD(学習障がい・限局性学習症)は、全般的な知的発達に遅れはないものの、読む・書く・計算するといった特定の学習に著しい困難を示す発達障がいです。「勉強が苦手」「やる気がない」ではなく、脳の特性による困難なので、適切な支援と合理的配慮で大きく改善が期待できます。

LDの種類と主な困りごと

種類

主な困りごと

専門用語

読字障がい

文字が読めない、読み間違いが多い、音読がスムーズにできない

ディスレクシア

書字障がい

文字が書けない、誤字が多い、書くのにとても時間がかかる

ディスグラフィア

算数障がい

数の概念が理解しにくい、計算が著しく苦手

ディスカリキュリア

LDは単独で現れる場合とADHDやASDと併存する場合があります。どちらの場合も、早期発見・早期支援が非常に重要です。

放課後等デイサービスでできる支援

ICT機器・補助ツールの活用

LDへの最も効果的なアプローチのひとつが、合理的配慮としてのICT活用です。

  • 読み上げソフト:テキストを音声で読み上げることで読字の困難を補う
  • タブレット入力:手書きの代わりにキーボードやフリック入力を使う
  • 音声入力:考えたことを音声でテキスト化する
  • 録音・撮影:黒板や教科書を写真に撮って後から確認する

マルチセンサリーな学習支援

視覚・聴覚・触覚など複数の感覚を組み合わせた「マルチセンサリー」な学習法が、LDのお子さまには効果的です。たとえば、文字を書くだけでなく声に出しながら体で形を覚えるなどの工夫です。

得意なことを活かした迂回学習

書くことが苦手でも絵が得意なら絵で表現する。読むことが苦手でも話すことが得意なら口頭で発表する。「苦手なルート」を迂回して「得意なルート」で同じゴールに到達する発想が大切です。

学校との連携が重要

放デイでの支援を最大化するためには、学校での合理的配慮と連動することが大切です。「テストで書かなくてもいい」「時間を延長してもいい」などの配慮を学校に求める際に、放デイでの記録が証拠として役立つことがあります。

iHomeでは、必要に応じて保護者さまと一緒に学校との連携会議に同席することもあります。お子さまの学習に関するご相談はいつでも受け付けています。

LDの早期発見のサイン

「もしかしてLDかも?」と気づくきっかけになりやすいサインをまとめました。以下の特徴が複数当てはまる場合、専門家への相談を検討してください。

  • 音読が非常に不正確で、文字の飛ばし読み・入れ替えが多い
  • 文字が鏡文字になる(鏡文字自体は幼児には普通だが、小学2年以降も続く場合)
  • 同じ漢字を何十回練習しても覚えられない
  • 聞いた情報の理解は良いのに、読んだ内容の理解が著しく悪い
  • 九九が何ヶ月経っても覚えられない、繰り上がり計算がいつまでも苦手

これらの特徴は「怠慢」ではなく「脳の処理の違い」によるものです。早期に専門家(小児科・発達外来・教育相談センターなど)に相談することで適切な支援につながります。

LDと「合理的配慮」:学校への申請方法

2016年の障害者差別解消法施行により、学校での合理的配慮が求められるようになりました。LDのあるお子さまが学校で受けられる合理的配慮の例を紹介します。

LDの種類

合理的配慮の具体例

読字障がい(ディスレクシア)

教科書の電子テキスト化・読み上げソフトの使用・テスト時間の延長

書字障がい(ディスグラフィア)

タブレット・PCでの解答許可・板書の写真撮影許可・漢字テストの代替方法

算数障がい(ディスカリキュリア)

電卓の使用許可・図や絵を使った問題提示・九九表の使用許可

合理的配慮を申請する際には、医師の診断書や心理検査の結果、そして放デイでの支援記録が根拠として役立ちます。iHomeでも学校への合理的配慮申請のサポートを行っていく予定です。

LDのあるお子さまの強みを伸ばす

LDのあるお子さまは、読み書き・計算が苦手な一方で、他の分野に突出した才能を持つケースが多くあります。芸術・音楽・スポーツ・プレゼンテーション・アイデア発想力など、「学校の勉強が苦手」≠「能力が低い」ということを保護者さまにも強調したいポイントです。

iHomeでは、開所後は、学習支援と並行して「得意なこと探し」の活動も大切にしていく方針です。お子さまの輝ける場所を一緒に見つけていきましょう。

まとめ

LDは「努力不足」「やる気の問題」ではなく、脳の神経発達の特性です。ICT活用・マルチセンサリー学習・合理的配慮など、適切なサポートで学習の困難は大幅に改善が期待できます。iHomeでは、開所後はLDのあるお子さまへの個別学習支援を提供していく考えています。「うちの子がLDかもしれない」と感じている保護者さまは、まずはご相談ください。

LDのお子さまが放デイを利用することで変わること

放課後等デイサービスの利用を通じて始めたLD(学習障がい)のあるお子さまの変化について、実際に見てきた事例を交えてお伝えします(個人情報は変更していく予定です)。

  • お子さま(小4・読字障がい):学校の音読でつまずき続け、国語への苦手意識が強かった。放デイでタブレットの読み上げ機能を使いながら物語を聞く体験を重ねるうちに、「本って面白いじゃん」と言い始め、図書館で本を借りるようになりました。
  • お子さま(小6・書字障がい):作文で毎回白紙になっていたが、「まず口で話して、それを録音して、文字に起こす」という迂回ルートを練習。自分の考えをまとめて伝える力があることに気づき、「書けないこと=自分はダメ」という思い込みが変わった。
  • お子さま(中1・算数障がい):九九がなかなか覚えられず、数学への苦手意識が深刻だった。電卓・計算表の使用を許可しながら「答えを求めるプロセス」の理解を深めることで、数学的な思考力は十分あることがわかり、自信が回復した。

LDの診断を受けるための流れ(静岡市版)

「LDかもしれない」と思ったら、以下の順番で動いてみてください。

  1. かかりつけ小児科に相談:「読み書きや計算に特定の困難がある」と伝え、発達専門の医療機関への紹介を依頼します。
  2. 静岡市発達障害者支援センター「きらり」に相談:電話(054-285-1124)で相談できます。検査機関の案内もしてもらえます。
  3. 心理検査(WISC-Ⅴ等)を受ける:知的能力と読み書き・計算能力のアンバランスがあるかどうかを検査で確認します。
  4. 診断・評価レポートをもとに学校・放デイと連携:検査結果をもとに学校への合理的配慮申請、放デイでの個別支援計画作成に活かします。

iHomeでは、開所後は「LDの診断を受けたい」「どこに相談すればいいかわからない」というご相談にも対応していく考えています。地域の専門機関についての情報を提供しますのでお気軽にご連絡ください。

LDのあるお子さまを育てる保護者へのメッセージ

「どうしてこんなに読めないんだろう」「何度教えても書けない」——お子さまの学習の困難に毎日向き合っている保護者さまの疲労や不安は、想像に難くありません。でも、それはLD(学習障がい)という脳の特性であり、お子さまの努力不足でも、保護者さまの育て方の問題でもありません。

適切なサポートがあれば、LDのあるお子さまも着実に力をつけていくことができます。「学校では苦しかったが、放デイで別の方法を覚えて自信がついた」という事例を何度も見てきました。iHomeは静岡市葵区で、そのような一人ひとりの可能性を引き出す支援を2026年5月から提供します。まずは気軽に見学・相談においでください。

iHome
監修

iHome 児童発達支援管理責任者(支援経験9年)

放課後等デイサービスの現場で9年間、お子さまの支援に携わってきました。この記事は、現場での実体験と最新の制度情報に基づいて内容を監修しています。

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